(顔は…中の下かな…)

32才で大手会社の次期社長なのだから、顔は多少目をつむろう。

「あの…何故妹を選んだのでしょうか?」

(―お姉ちゃん…)

優香も絶対参加すると言い、ついて来た。
心配なのだろう。

「そりゃ、立花、愛美君の美貌だよ。こんなに綺麗なんだから、ですよね?誠一さん!」


「ええ、もちろん。見た目も十分素敵なのですが、彼女の素晴らしい応対に感銘して、是非もう1度お会いしたいと、思いました」


「うちの自慢の顔だからね、愛美君は」

「ありがとうございます」