翌日、 優香と智一は二人、会社に残り部長に言われたプレゼンの資料を作成していた。 「もうそろそろ切り上げよう。こんな時間だ」 智一に言われ、時計を見ると、10時をまわっていた。 「はい」 「…あの、この後、時間ありますか?」 「…ああ、もちろん」 夜、二人で会うのは久し振りだった。 少し雰囲気のあるレストランに入り、智一がワインを注文した。 (…何か久し振りで、緊張しちゃう)