「簡単に夢を諦めちゃうんだ。がっかり。前のジョーの方がまだマシだったのに」
「愛美ちゃん…」
「全然、似合ってない。こんなところ。スケッチブックと絵筆を持っていないジョーなんて、ジョーじゃない」
ジョーはしばらく考えていたが、
「でも、僕愛美ちゃんと真剣に暮らしていきたいんだ。だからきちんと稼がないと」
愛美はため息をついた。
「いい加減もう諦めてよ。そう言うんだったら、絵で稼げる様になってから言ってよね!」
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