仕事が終わり、早速智一に聞いた。

「ねえ、さっき変な話を聞いたんだけど」

「何?」

「愛美っていう私の妹と二人でホテルに入ってたっていう話」

「え?!あ、いや、それは違うよ!ただ二人で話てただけだよ!」

明らかに動揺している。

「話って、ホテルで?」

「いや、あの日は偶然君の妹に会ってさ、バーで飲んだだけなんだよ。色々話も聞いてもらってたんだ」

信じて良いのか分からない。

智一が分からないよ。

「優香…俺にはお前だけだよ。信じて欲しい」

「ごめんなさい、今日は帰る」