「ありがとう、美味しかった。片付けるね」 「いいよ、後で」 (あ、ヤバい) 咄嗟に、彼からのキスを避けてしまった。 「あ…ごめん…その、今日はA社のプレゼン資料作らなきゃ行けないから」 智一はしばらく黙っていた。 明らかに怒っている。 「ごめんなさい、でも明日には作らなきゃいけないし。分かるでしょ?」 「…いつまでこんなこと続けるんだ」 「え?」