ジョーと優香は二人でしばらく呆然としていた。 「愛美ちゃん…」 彼はがっくりとうなだれている。 愛美は男を振ることに何も感じていない。 心変わりが多い愛美は容赦なく何人もの男の人を振っていた。 以前、優香は自分の好きな人に、優香を通して愛美に好きだと伝えて欲しいと言われた経験がある。 愛美と今の自分だと勝ち目なんて無い。 智一を奪われてしまう。 ―嫌だ… 盗られたくない。 優香はジョーを見た。 「ねえ、付き合って」