まあ、泊めてくれたお礼に、一役買うか。
姉がどう変わるか興味あるし。
「あのね、お姉ちゃん。男は常に飢えた生き物なの」
「え？」
「彼女がセックスしてくれなきゃ次の女を探す、それが男なの」
「智一は違うわ」
「浮気される女ってみんなそう言うの」
優香は目を白黒させている。
「だって…そんな、仕事を二の次にしてそんなこと…智一だって、望んでないわよ」
「馬鹿じゃないの？」
「え？」
(あ、ヤバい…)
「あ、だから智一って彼氏がよ？男の人って馬鹿みたいだから、口では仕事を大事にして欲しいって言いながらも、彼女には仕事をしないで常に自分に尽くして欲しいの」
