キズナ


「愛美、今食べておいた方が良いわよ。式ではゆっくり食べられないんだから」

「うん、ありがとうお姉ちゃん」

優香は愛美に買ってきてくれたお弁当をくれた。

「気をつけてね。こぼさないでよ。このドレスレンタルなんだから」

「次はお姉ちゃんね」

「え?」

「逆プロポーズしたら?」

「ちょっと、やめてよ」

「あら、優香。そういう人いるならちゃんと紹介しなさいよ」

母が聞き逃さなかった。

「違うの!まだ、そんなんじゃないのよ」