「ほら、お父さん、早く」 父親がなかなか入ろうとしなかったが、ようやく、愛美のいる部屋に入った。 「お父さん…」 父親は、愛美の顔をようやく見た。 「お父さん、今まで心配かけてごめんね。ありがとう」 「いや…ああ…」 「お父さん、涙ぐんでるじゃない」 愛美のウェディングドレス姿を見て、感激したのだろう。 ようやく、両親を安心させられて、本当に良かった。