ジョーと二人になり、愛美はどうすれば良いか分からなかった。 金髪だった髪は黒くなっている。 少し、男らしくなった気がする。 ジョーと眼が合い、慌てて眼を反らした。 「触ってもいい?」 愛美は美香をジョーの腕の中に渡した。 彼はまた涙ぐんでいる。 「…どうして、言ってくれなかったんだい?」 「当然でしょう?あんたが父親になんか、なれるわけないじゃない」