キズナ


「どうしてって…お前が来たいって付いてきたんだろ」

そうだっけ?!

「あの…そして…それから?」

「…何なんだよ。また、言わせたいのかよ?」

恥ずかしそうに言い渋っている。

「お前、地味だと思ってたら、かなり大胆で驚いたよ」

いつもの藤井とは考えられないような笑顔を見せた。

「可愛いな。お前」

(何したの?!私!)

鼻歌を歌いながら、バスルームに入っていった。