昨夜、彼と飲んだことまでは覚えている。

それから、どうしたっけ?覚えてない…

「おはよ」

そう言い、彼もベッドから起き始めた。

藤井も裸だった。

慌てて、優香は服を着た。

(二人で裸で寝てたって…どういうこと?まさか、私藤井さんと…)

「いやいや、嘘でしょう?!」

「お前、シャワー、入る?」

「…え?あの、いえ…」

藤井が近付いて来て、慌てて眼をそらした。

「あ、そ。じゃ俺入るから」

「待って!あの!」

まだ眠そうに、振り返った。

「何?」

「あの…どうして、私ここにいるんでしょう?」