嫌味な藤井が聞いてきた。

「彼の弱味を握ったので、追及しようと思っています」

「弱味って、どんな弱味だ」

(何なの?いつも無視していたのに)

怪訝に思いながらも、写真を見せた。

藤井は写真を見て、

「駄目だ、弱すぎる。こんなの、あの社長ならすぐ揉み消せる」

「でも、やってみなきゃ分からないじゃないですか!」

これしか方法は無い。

「情けないな、あれだけ威勢の良いタンカ部長に切っておいて、こんなもんか」