「はい、これ」

愛美から写真を受け取った。

「これ…?」

「誠一の奴、ろくでもない男だった。キャバクラ行って会社の経費使って散々遊んでたわ」

キャバクラで楽しそうに笑っている誠一の姿だった。

「愛美、あんたこの写真どこで…」

「誠一の部下とデートしてくすねたの。領収書の写メも撮った」

いつの間にこんなことしていたのだろう。

きっと彼女なりに責任を感じていたのだ。

「これで会社の契約、うまくいかないかな」

「ありがとう、やってみるわ」


愛美の努力を無駄にしてはいけない。