絶対、誠一さんと結婚するんだ。

彼は夢に描いていた理想通りの人。

絶対幸せになれる。

この子の為にも父親は必要だし、自分一人で養える能力がないから、経済力のある父親が欲しい。

それに、性格も悪くはなさそうだし。

デートはコンサートだった。

しかも、オペラ。

その後はホテルでディナー。

申し分無いデートだった。

「どうでした?楽しんでもらえましたか?」

「はい、とても」

「そうですか。良かった…」