「はるなちゃん、ゆきちゃんばいばーい!」 「ななちゃん、また明日!」 下駄箱で何時もどおり、上履きと靴を履きかえようとしたら、 靴の上に折り畳まれた紙が乗っていた。 「…?」 「はるなちゃん、早くー!」 黄色の帽子をぶんぶん振り回しながら、ゆきちゃんが急かす。