「すいません、今から包帯を替えますので少し表で待っておいてもらえますか?」 「あ、はい。わかりました。」俺は腰を上げ、出ようとした。その時、真由美が腕を振り、悲しい目でこっちを見ていた。口を開け、何かを言おうとしていた。俺は手を取った。 「大丈夫、すぐ戻ってくるから。」でも、真由美は淋しそうだった。