その車をみて
思わず駆け寄る｡



｢先生!!｣


この前も乗った
忘れるはずのない
先生の車｡



先生､もしかしたら
私に会いに来てくれたのかな？



なんて思いながら
私は笑顔で駆け寄った｡







だけど……




先生の顔は
笑っていなかった｡





初めてみた
先生の表情｡


怒っているわけでもなく
悲しんでるわけでもなく……






必死に笑顔を
つくろうとしていた……