「優月発見!!」


ドアを開けた瞬間
矢田先生がそう言うと
私の方へ駆け寄ってきた。


うゎぁ…
発見された〜!!!


じゃなくて…


「えっと…私のこと
呼びました?」


私は先生に恐る恐る聞いた。
別に悪い事
してないんだから
怒らることは、
たぶんないと
思うんだけど……


「なぁ…優月」


先生が急に真剣な顔をして、
私の目をじっと見てくる。


「は、はい……」


思わず返事が
どもってしまう。

なにこの流れ……
私なにかしたっけ!?
ドキドキしてるのが
バレないように
頑張って平然を装った。


そんな中
ゆっくり先生が
口を開いた……




「お前さ、
学級委員ならねぇ?」



は……?


私、相当まぬけな顔を
していただろう。
だって意味わかんない……

ていうか、いきなり
なんなんですか……


「いや…ちょっ!!
意味わかりません!!
なんで私が!?」


必要以上にテンパった私を
先生は面白そうに
みつめていた……