30分近く
私は黙ったままだった。

さすがに先生も
これには
愛想つかしたのか
ゆっくり立ち上がった。


「お前に何聞いても
無駄だな。
今から鈴のとこ
行ってくるわ。
お前はここで飯食ってろ」


中尾先生はそう言うと
職員室を後にした。



食欲なんて
わくわけがない……

ていうか
鈴に聞くって…
鈴はなんと
答えるのだろうか……



そんなことを
考えながら
私は椅子に座ったまま
ボーッとしていた。





本当に私は
迷惑かけっぱなしだな…
親にも
鈴にも
中尾先生にも
矢田先生にも……

前に言われた。
優月は
心が弱いって。



本当の強さって
なんなのかな……?