雪洞は、強い瞳で言った。








「姐さんは・・・凪雛姉さんは!!まだ、母さんに縛られているんですか?」









凪雛は何も答えなかった。








「母さんへの償いとして・・・わっちを守ってくれたんですか?」








「姐さん・・・答えておくんなし。」








「答えて・・・」








凪雛は、荷物から、小さな包みを取り出した。








それに、ぼんやりとした仄かな灯りが灯った。









「これは・・・」








「行燈。いや・・・雪洞さ。」