「雪洞・・・」









凪雛は、唖然とした顔で雪洞を見つめた。









漆黒の闇により、互いの顔はよく見えなかった。








「ひ、氷雨姐さんは・・・」








「さっき織閖が見送りにきた。もう、行ったよ。」








「そうでありんすか・・・」








凪雛が正面を見据えた。







「雪洞は・・・どうしたんだ?」








「ね、姐さん・・・」








「姐さんに、聞きたいことが。」