「どうしたんだ?」







天秤が、言うと風華は軽く笑った。







「ちょっとね。」







そして、縁側に座った。







天秤も同じように、座り懐から煙管を取り出した。








「あ、やめておくんなし。この子、起きちゃうかも・・・」








そう言って、大切そうに包みを天秤に預けた。








毛布にくるまり、スヤスヤと寝息を立てている。







何とも愛らしい赤ん坊だった。








「まず、女将就任おめでとう。」








風華は昔のような笑顔で笑った。