織閖は、寿に詰め寄った。







「だったら?」







「だったらわっちはアンタを許さない。何でこんなことを・・・」







織閖は雪洞が立ち上がったのを感じて、言葉を止めた。







雪洞からすごい威圧感を感じたからだ。








寿も同じようだった。







一歩引き、たじろいだ。








『風鈴は・・・殺されたんだ。』









『風鈴は、わっちらの手の届かない空へ行っちまったんだ。』







パシンッ






渇いた音が響いた。







息をのむ織閖。







頬を抑える寿。







手を振り上げ、冷酷で怒りの混じりいった瞳でそれを見る雪洞。