「じゃあ、あたし待ってるから早くね。」
そう言って部屋を出ていくあたしに直兄は半分寝ぼけた声で
「んー…」
と返事をした。
…はあ。
もう~~!!
今日もドキドキした。
あたしちゃんと普通にできてたかな?
顔赤くない!?
部屋を出てすぐ、ポケットから手鏡を取り出してチェック。
ああー…
悔しいけどあたしは直兄が好きなんだ。
もう何年も好きなんて覚えてない。
物心ついた頃からあたしの隣にはいつも直兄がいて、あたしはいつでも直兄の事が大好きだったんだもの。
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