俺だって好きでこんなことしてるわけじゃねー。



だけど、やっぱり俺も男。




わかってるんだ…



わかってるのに…










ちくしょ…





なんで…



「柳下君…ン、目…開けて。」



なんで…




「るせーよっ…!」



「ンアッアア!…激し…ン」




なんで…




梨乃じゃないんだよ…







いくら目を瞑って梨乃と被せてみても…


肌の感触…細さ、髪の質、声。



何もかもが違う…




わかっているのに…


ほんの少しの期待を求めている俺がいる。






梨乃…