捨て猫に愛をください

しばらくして興奮が鎮まり、疲れを思い出しておとなしくなった。




死にたい



ふと思った。
死んだら、辛くないだろう。
死んだら、死んだお母さんにもう一度だけ会えるだろう。

死んだら・・・



「立て」

「!?」

背後から声をかけられた。

「・・・おじさん!」

「矢井田真十ヤイダマサトや」

「や、矢井田さ、ん・・・」

「みっともない。立て」