「光星が、心配してたよ」
秀の仕事探しを手伝ってる途中、思わぬ言葉を聞いた
「心配?」
「うん。あいつは明日にでもいきなりいなくなりそうだ、って。なんとなくわかるけどね。笑」
秀は伝えるだけで、その答えや瑠奈の本心には触れてこなかった
こんなふうに言われるのは、初めてじゃない
風船みたいに、少しでも手がゆるんだり、強い風がふいたら
遠く遠くに消えてしまいそう
誰かと付き合っても、不安にさせることしかできない
周りからの情報によれば、女はたくさんいたという光星
なのになんで、私を選んだの?
やっぱり
男は馬鹿だよ
みんなみんな
瑠奈を求める男達
みんな
馬鹿だよ
.