07時。
今日は、部活で遅くなってしまった。
早くしないと始まっちゃう。

「ただいま～～！！」
「おかえり!!」

私は、手も洗わず
テレビをつけた。

「手あらいなさーい」
「はいはい」

母親を、交わしながら
テレビに集中する
｢も～｣

と声がしたけど無視した。
だって今日は、大好きなドラマがやるからだ。

あれ…?

私は、いつもは、見向きもしない、ニュースに釘付けになる。
一瞬、なんだか時が止まったようだった。

……･･････。

鈴木啓太?
聞いたことある。
なんだか胸がざわめいた。

「ま　気のせいか～良くある名前だし!」
私は、自分に言い聞かせた。
それは…死者だったから。
死んでいたから。
「なにが？」
と母親。
「なんでもないよーちょっとこの人聞いたことある名前だと思っただけ!!」
「そ～?だって、青森県の人よ?関係ないに決まってるじゃない！！」
と母が、笑った。
「だよねぇ～!!」
と焦り私はいった。

…知ってる。
…私、この人知ってるよ　お母さん。


…私が殺したかもしれない。