結局、先生は見つからず、チャイムが鳴ってしまった。 もー、先生どこだよー。 せっかく素直になろうと思ってたのにぃ。 肝心なときにいないんだからー。 その授業の時間も、先生のことやデートのことばかり考えていた。 キーンコーンカーンコーン―――…… 待ってましたっ!! やっと今日の授業終了!!! 「実夏、やっとだね」 青葉があたしにそう言い、あたしは満面の笑みで 「うんっ!!」 って答えた。 もう、胸が……心臓が……ドキドキ言ってるよーー!!