「先生って、彼女いんの?」

「俺は悲しい独り身だよ」

「そうなんだ~♪」

先生が彼女いないって聞いて、つい嬉しい声を出してしまった。

「なんだ?俺が独り身で嬉しいのか??」

「うん♪」

あたりまえじゃん。

あたし先生のこと大好きだもん。


もし今、『彼女いる?』って聞いて、

『うん』って言われたら、泣いてるよあたし。


「うん、って……。ひどいな」

そうやって悲しそうな顔をする先生も、

全てが愛しいんだ。