あたしを強く抱きしめる先生。

「せん……せい?」

「泣くな。お前が泣いてるの見ると、俺……」

まったく理解できない状況。


なんで?


先生は先生で、

あたしは生徒。


こんなこと、許されるわけがない。


「俺も、お前が好きなんだ」


うそ……


「お前の気持ちにも、答えてあげたい。だけど、俺とお前は先生と生徒なんだ」


これは、夢?


「だから、付き合うってことは、今は無理なんだ」

「うん……」

先生はあたしを離して、

「でも、お前が待っててくれるなら……」

「待つ!待つよ先生!!」

待つに決まってんじゃん。