コンコン、と運転席の窓を叩く。 ウィーンと音を立てて下がった窓。 中からでてきたのは、私服の先生。 「乗って」 そう言われ、あたしは助手席へ回った。 「おはよ先生」 「おはよ。髪型、似合ってる」 その言葉に、あたしは顔を赤く染めた。 「せ、先生も……私服カッコイイよ」 は、恥ずかしい。 ありがと、そう言って先生は車を発進させた。