「……っ……っく」 静かな廊下に響くのは、あたしの泣き声だけ。 こんなに泣くなんて、ほんと、あたしは先生が好きなんだ。 言葉じゃ言いきれないほど大好きなんだ。 先生はどういう反応してるのかな。 そう思って顔を上げた瞬間――――――視界が暗くなった。 温かい、自分とは別の体温。 優しく、あたしは先生に包まれていた。