「ばーか。赤くなってんじゃねーよ」

そう言って日比谷はあたしのおでこにでこピンをした。

「っつ……。頭ばっか狙うな!」

ムカツクけど、ウザいけど。

たまにこうやって、元気になれるんだ……


「ちょっとアンタ、一体どういうつもりよ」

低いドスの聞いた声で、青葉が言った。

「は?」

「は?じゃないわよ。日比谷となにイチャついてんのよ」

「別に、イチャついてないし」

好きなのは先生だし?

「先生はいいの!?」

「だって……嫌われてるのに、どうしようもできないじゃん」

そうだよ。

どうにかなることじゃない。

もう、手遅れだよ。