愛した名前



それでも、何故か素直になれない私ってバカ・・・?


「泣いたら、不細工になるもん・・・」


私は下を向き気味に行った。




そんな私をけいはちゃんとわかってくれた・・・――




泣きそうな私をけいは優しく抱きしめてくれた。


「俺が隠しててやるから。泣きたいだけ泣け。そんな、ため込むなよ・・・。辛い時は、俺が傍にいてやるから・・」


けい・・・


私は静かに涙を流す。



「私、っ・・・悪い子・・?」


悪い子だからこんな怪我したの?


悪い子だから神様が私に怒ったの?


本当に辛いんだ。


バドミントンできないことが


バドミントンをして笑ってる人たちを見ることが・・・


「良い子だよ」


そっと静かにけいが言う。


「ほんとに・・・?」


「うん。さきは良い子だよ、頑張ったもんな、ちゃんと笑顔で応援してあげてたもんな」


メールではクールなけいが凄く優しく感じる。


「大丈夫。これからは辛い時は俺が傍にいるから。・・・な?」


けいの言葉が今までため込んでいた私の涙を外へと出してくれる。