愛した名前


「さきーおやつあるけど食べるー?」


お母さんが1階から2階にいる私にさけんだ。

おやつか・・・。


「今行く!」


私はその場に携帯を置いて下に降りる。


下には私の大好きなチョコのケーキが置いてあった。


「どーしたの?これ」

めでたい日にしかあまり買わないケーキに驚いた。


「いや~、ついね?ふふ・・・」


お母さんはそう言って笑った。


「つい・・・」


私は小さく何回も頷きながらケーキの前に座りケーキを一口食べる。


私は笑みがこぼれる。

「うまあ~。やっぱチョコなだけある~」


チョコが大好物なのを知っていて、お母さんはこのケーキを買ってきたのかな?


「んーっ!おいしい」

・・・違うか?


お母さんの気分で買ってきたのか・・・。