ラップをしてあるホットケーキを食べながらぼーっとする。
今日の夢は・・・いい夢だったな。
世界・・・かあ。
私がそんなことを思っていると、お母さんが思い出したように「あ!」と言った。
私がお母さんの方を見ると、お母さんは私の方にニヤニヤしながら歩いてきた。
「さっき電話がきたの!」
「・・・へ?」
何がなんだかわからず、首を傾げる。
「全国の大会にでてみないかって!」
「全国・・・ってなんの大会?」
私は恐る恐る聞くと、お母さんは笑顔で言った。
「バドミントンに決まってるじゃない!」
「うそ・・・」
全国
これは、世界に繋がったり・・・しちゃうかな?!
やばい、超嬉しい!
「お母さん!」
私は何故かお母さんに抱きつく。
「さき・・・今まで頑張ってきたね。」
「うん、うんうん!」
私はお母さんに頭を撫でながら何回も頷いた。
「あ、けいに言わなくちゃ」
私は立ち上がり自分の部屋へ行こうとする。
けど、お母さんに止められた。
「これ、電話で言ってた内容。メモしといたからね。もっと詳しい内容は後で連絡くるから、さき、行くか行かないか決めときなさいね?」
お母さんは私にメモを渡すとさっさと雑誌を読み始めた。
「?・・・うん」

