「けい、見られたらやばい・・・」


私の首にある手を握る。


「男よけ」


止めたかと思ったら、ニヤリと笑ってそう言った。


「ばかぁ・・・」


私は何故か恥ずかしくなって下を向く。


でも、少しニヤける自分。






「たあかあすぎーっ!」


私たちが帰ろうと歩いた時、ちょうど後ろから声がした。


いきなり呼ばれてびっくりして後ろを向く。


「え・・・と先輩・・・ですかね?」


まだ名前も覚えてないから、なんて呼べばいいかわからない。


それより、なんの用だ?


さっきの見られてたり!?