私が急いで帰ろうと、学校の外に出る。
「・・・あれ?」
校門の横に誰かがいる。
けいだ!
私はけいのところに駆け寄る。
前にもこんなことあったな・・・。
嬉しくてニヤけてしまう。
「けいっ!」
大好きなけいがこっちを見た。
けいはニコって笑って
「おかえり」
と言った。
「ただいまーあ」
私はそう言うと早速けいに抱きつく。
私の居場所は、けいの腕の中・・・♪
あ~、いい匂い。
「けい大好きぃ」
「ん?俺も。どうだった?練習」
けいは私を抱いたまま言った。
「疲れたよ~。おじさんがさ、さきのこといじめるんだもん」
「まじかよ。俺のさきいじめるとか・・・」
けいは少しいじける。
初めておじさんと会った時から、こうだ。
おじさんの話をするとふくれてしまう。

