「俺さぁ・・・こんな風に誰か思ったの、すっげぇ、久しぶりで・・・どうしていいかわかんねぇ」
・・・久しぶり?
「たくと、人好きになったことあったのー?!」
前からまあまあ仲は良かったのに、何も聞いていない。
「なんで言ってくれなかったの?!」
私はたくとを追い詰める。
「・・・お前だもん、言えるわけねぇじゃん。でも、もうそんな目で見てねぇから、これからも、仲良くしような?」
たくとは笑顔で言った。
「は?!いつの話!?」
私は意味がわからない。
たくとがそんな風には、見えなかったから。
「小学校の話!中学入って、もう諦めた」
そう言ってたくとは笑う。
「ごめん・・・気がつかなかった、でも、今はみとりちゃんが好きなんだよね?」
「ん・・・」
恥ずかしそうなたくとの顔。
まあ・・・、とにかく良かった。
もう、これはくっついてもらわなくちゃ困るな!
私は心の中で思いながら「うんうんうん♪」と、たくとの横でニヤニヤする。

