愛した名前



「けいぃ・・・ごめんね、私、けいに迷惑ばっかり・・っかけて・・・」


うまく話せない私の頭を撫でながらけいは口を開く。


「迷惑なんかじゃねぇよ?俺は、さきが俺のことだけ好きでいてくれればそれでいんだ」




優しくささやくように言うけいに、また涙が出てくる。