「……好き。」


照れくさくて、小さくつぶやいた。


「俺も愛菜が好きだよ。」

ドキドキさせる言葉…。


こんな風にお互い“好き”って言い合えるのは、恋人同士だからだよね…。



公園は桜を愛でる人で、朝から賑わっている。


学校の生徒もいるかもしれない…。


「こんなに人がいる中で、私たち…手を繋いで歩いてて大丈夫かなあ…。」


「…私服だし、大丈夫だよ。周りから見たら、先生と生徒には見えないさ。」


「そう…ですね。」



不思議…。


先生にそう言われると、安心する。


私の心…先生に支えられているんだね…。