先生も泣いてるの……?



涙で霞む先生の顔を、私はずっと見つめ続けていた。


「愛菜……。」




先生は右手の親指で私の涙を拭い、ゆっくりと顔を近付け、唇を重ねた。



溢れる涙は次々と頬をつたい、唇にも流れ落ちる。




キスは温かくて、ちょっぴりしょっぱかった。



唇を離した私たちはお互いを見つめ合い、そして再びキスを交わす…。




それを何回も何回も繰り返していた。