「でも、基本は秘密…なんですよね?」



「そうだなあ…秘密の恋だからな。」


先生は唇の前で人差し指を立てた。


「でも、愛菜の素直なところが好きだから、愛菜は今のままでいいと思うよ。だから、あんまりバレるかもしれない…なんて気にするなよ!」


頭に優しく手をのせてくれた。



先生…本当に優しいね。



秘密の恋かあ…。


ただでさえ、私は顔に出やすいから、授業で接する時は気を付けなくちゃ。


私と先生との大切な秘密。

ちゃんと守っていきたいな…。