水族館は水色を基調としていて、壁面には七色のガラスがあちこち散りばめられて、キラキラと輝いている。



屋根は緩やかなアーチになっていて、穏やかな波のようだ。



「俺、水族館来るのは、かなり久しぶりだなあ…。何十年ぶりかも…。」



先生は水族館を見上げた。


「宏介は水族館好き?」



「好きだよ。海の色んな生き物見るのも楽しいし、癒されるもんな。」



良かった…先生も水族館が好きで…。



「まあ、俺は楽しむ愛菜の姿を見ているだけでも充分なんだけどな!」



わっ…!ほらまた…。



ときめく言葉、さりげなく言った。



顔に出やすい私は、ぽっと赤くなる…。



きっとまだまだ今日は、赤くなる時がいっぱいあるんだろうな……。