しばらく海岸線に沿う道を走っていると、キラリ光る建物が目に飛び込んで来た。



「こ…宏介!あれ、なんの建物だろう?」



まだ先生の名前を呼ぶのにぎこちない私…。



なかなか慣れないもんだなあ…。



「あれ?水族館だよ。水色の建物だろ?」



ハンドルを握りながら右手の人差し指だけ立てて、その建物を指差した。



「水族館かあ……。」



最近行ってないなあ…海と同じで…。



「水族館、行ってみるか!」



水族館へと続く道にウインカーを出す先生。



やったあ!



先生と水族館行けるんだ…!



海岸線の道から少しはずれて、私たちは水族館へ向かった。