フカキコカゲ

 だから、今でも「私」はストレスが溜まると夜の海に、独りで出る。浜で波の音に耳を浸し、海風に身を任せる。風景と同化することを思いながら、現実に戻れなくなるぎりぎりのスリルの中で、「癒されて」いく悦楽を味わったりしている。

「フカキコカゲ」、完。