やがて道は、すでに道であることをやめていた。時折現れるベンチのみが、大海の孤島の如く浮き上がるだけだった。そして、「私」は見つけてしまった。私の背丈よりも高い雑草の藪から、滑り台のてっぺんがかろうじてのぞいているのを。