「想像力豊かなのは悪いことじゃねぇけど…
今は時間ねぇんだ。
そのたくましい妄想の世界から戻ってきてくんねぇか?」
頭の上から降ってくるため息と呆れたマツの言葉に私は慌てて妄想ワールドから帰還した。
「えっと…
ごめん…ね?」
上目遣いで伺うようにマツを見るとマツは私にニッコリと笑いかけてくれた。
「遥夢のそんなところが可愛くて好きなんだ。」
頭の上に掌をのせて話すマツ。
怒ってないんだと安心した反面マツのあまりにストレートな言葉に体が熱くなった。
きっと真っ赤になってるだろうと思うと顔を上げるのも恥ずかしい…
「時間ねぇっつってんだろ!!」
モジモシする私を優しく抱きしめてくれるマツ。
甘い雰囲気をかき消すように響き渡ったのは不機嫌さを丸出しにしたディアスの声だった。

